世界びっくりニュース子どものせき、市販薬よりはちみつが効果ある可能性=米研究


[ 2007年12月04日 15時57分 ]
 12月3日、夜中の子どものせきを鎮めるには、スプーン1杯の「そばはちみつ」が市販のせき止め薬より効果的との研究結果が明らかになった。写真は8月、モスクワのマーケットではちみつを注ぐ店員(2007年 ロイター/Sergei Karpukhin)
 [シカゴ 3日 ロイター] 夜中の子どものせきを鎮めるには、スプーン1杯の「そばはちみつ」が市販のせき止め薬より効果的との研究結果が明らかになった。米ペンシルベニア州立大の研究チームが3日に発表した。

 同チームでは、関連業界の出資で設立された米農務省傘下の「米国蜂蜜(はちみつ)協会」から資金提供を受けて、はちみつと市販のせき止め薬の成分(デキストロメトルファン)の効能を比較。

 その結果「子どものせきと上気道感染症による睡眠障害には、はちみつが望ましい治療法である可能性がある」という。

 チームによると、濃い色をした「そばはちみつ」には、抗酸化物質がより多く含まれる。ただし、はちみつは1歳未満の乳幼児には適さない。





はちみつの咳止め効果 (2007/12/05)

asahi.com: 子どものせき止め、はちみつが効果 米大学チーム - サイエンス

子どものせき止めには市販薬より、はちみつを飲ませる民間療法の方が安全で効果的――。米ペンシルベニア州立大の研究チームが4日、医学誌にこうした調査結果を発表した。

蜂蜜の咳止めに対する効果を調べた報告で、ダミーを含めた盲検を行ったところ、市販のせき止め薬の成分のデキストロメトルファンを飲んだ時よりも、そばはちみつという、そばの花から採れる黒色の糖蜜を含ませ方が咳がすくなくなったという結果が得られ、”子どものせきと上気道感染症による睡眠障害”に効果の可能性があるということです。

確かに昔から蜂蜜は、荒れた皮膚や疲れたときに採ることが多かったのですが、それを裏付けたような報告ですね。ただ、調査機関は米国蜂蜜協会から資金提供を受けているというので、効果を検証したということでしょうか。

蜂蜜の種類をあまり知らなかったのですが、いろいろあるようです(National Honey Board -米国蜂蜜協会 蜜源植物ガイド-)。今回用いられた”そばはちみつ”はそばの花に訪れたミツバチによる蜂蜜だそうで、黒味がかっているのは鉄分を多く含むようで、抗酸化作用などが知られているようです(National Honey Board | 今月の米国産はちみつ情報)。

ただ、はちみつはごくたまにボツリヌス菌の胞子が含まれているようで、厚生労働省の基準で”一歳未満の乳児には与えてはいけない”とされているようなので注意が必要とこのこと(蜂蜜 - Wikipedia)。それ以外の風邪薬の副作用を嫌がる人にとっては、風邪ひきの初期段階で有効としてもよさそうですね。

<参考>
子どものせき、市販薬よりはちみつが効果ある可能性=米研究 | 世界のこぼれ話 | Reuters